人力伐倒!裏藪の大木を伐採しました

「この木、いつ倒れるか分からないから心配で……」 お客様からのそんな相談がきっかけで、今回の伐採作業がスタートしました。

裏藪にそびえる大木!どうやって切り倒す?

今回の現場は、福井県坂井市の家屋のすぐ裏に生えている樹高15m以上の6本の大木。家の裏は平地の森になっていますが、その手前には藪が広がっており、木の根元に近づくのも一苦労。しかも、強風が吹くたびに大きく揺れ、家側に倒れそうな危険な状態でした。

重機も入れない!人力で挑む伐採作業

こんな現場では、ユンボやクレーンといった重機を使うのが難しい。というのも、藪が生い茂っていて車両が入れないんです。こうなると、頼れるのは“人力”!チェーンソーとチルホール(手動ウインチ)を駆使して、慎重に作業を進めるしかありません。

「大きな木を人の手でどうやって切り倒すの?」と思うかもしれませんが、道具と技術をしっかり使えば、安全に倒すことができます。もちろん、油断は禁物。今回は家屋があるため特に慎重な計画が必要でした。

安全第一!伐採作業の基本と危険ポイント

「木を切るだけだから簡単でしょ?」なんて思っていませんか? 実は、大木の伐採は慎重に計画を立てないと、とても危険な作業なんです。特に今回のように家のすぐ裏にある木を倒す場合、一歩間違えば大惨事になる可能性も……!

伐採作業では「安全を確保すること」が何よりも重要です。今回の作業で特に気をつけたポイントを紹介します。

風速は重要!作業は微風の日を選ぶ

大木の伐倒作業は、風速3m/s以下の、木の葉や細い枝がわずかに揺れる程度の日を選びます。風速が5m/sを超えると、倒す方向のコントロールが困難になり、予測とは違う方向に倒れる可能性があります。

倒れる方向をコントロール

もし家のほうに倒れたら大変! そこで、家とは反対方向にロープを張って、倒す方向をしっかりとコントロールします。ロープの張り方を工夫することで、倒す方向をある程度は調整できるんです。

障害物を事前に取り除く

倒す方向にほかの木があると、思わぬ方向に木が倒れたり、途中で引っかかって危険です。なので、邪魔になる雑木はあらかじめ伐採しておきます。

倒す大木の枝を先に処理する

大きな枝がついたままだと、倒れるときに思わぬ力が加わり、木が予想外の動きをすることも。安全のため、邪魔になる長い枝は事前に切除します。

チェーンソーの使い方を誤らない

チェーンソーは便利ですが、扱いを間違えると非常に危険な道具。安全な使い方を守ることが必須です。

  • 刃の目立て(研ぎ)やエンジンの調整を行い、しっかり整備されたチェーンソーを使う。
  • キックバック(刃が跳ね返る現象)に注意しながら操作する。
  • 無理な姿勢を避け、安定した状態で作業する。

人力で挑む!チルホールを活用した伐倒方法

「こんな大きな木、人力で倒せるの?」そう思うかもしれませんが、実は“チルホール”という道具を使えば、人力でも安全にコントロールしながら伐倒できます。

チルホールとは?

チルホールとは、いわゆる「手動ウインチ」のこと。ワイヤーを巻き取ることで強い力を生み出し、大きな木でも人力で引っ張ることができる優れものです。

伐採現場に重機が入れなくても、チルホールを使えば人力で重機並みの引っ張る力を確保できます。また、引っ張る力を少しずつ加えることができるので、思わぬ事故を防ぐことができます。

伐倒の流れ

1.ワイヤーをセット

まず、チルホール用のワイヤーを大木にしっかりと巻きつけます。木の重心よりも少し高い位置にかけます。

2.ロープを張って倒れる方向を調整

家とは逆の方向にロープを張り、しっかり固定。このロープがあることで、倒れる方向をコントロールできます。

3.障害になる雑木や枝を事前に処理

倒す方向に邪魔な木があると思わぬ事故につながるので、事前に雑木を片付けて倒す場所を確保します。さらに、大木の長い枝も先に切除しておきます。

4.チェーンソーで伐倒開始!

いよいよチェーンソーで受け口(倒す方向に作る切り込み)と追い口(最後に切る切り込み)を入れます。

倒す方向を考慮して切り込みの位置を調整します。

5.チルホールを操作し、ゆっくりと倒す

受け口と追い口を作り終えたら、チルホールを操作して木を引っ張ります。ゆっくりと力を加えることで、安全にコントロールしながら倒すことができます。

木の重心が倒す方向の逆に多くかかっている場合は、「くさび」を追い口の切れ込みに差して、ハンマーで少しずつ打ち込んで徐々に木を傾けながら、チルホールで引っ張る場合もあります。

伐採後の処理!玉切りと片付けの重要性

伐採した木はそのままだと長すぎて運べません。そこで「玉切り」といって、幹を一定の長さに切り分けます。これにより、木材としての運搬や薪としての利用がしやすくなります。

今回の作業では、6本の大木を倒すので、倒した木が重ならないように計画的に伐倒し、玉切り作業を効率的に行うことで、早く作業を終えることができました。

お客様にも満足していただけました。ありがとうございました。

伐採はプロにお任せ!

「木を切りたいけど、自分でやるのは不安……」そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください! 伐採のプロが、安全・確実に対応いたします!

伐採・伐倒は清水植物園におまかせ!

安全第一の作業

建設業などで伐木作業を行う作業員は、特別教育の受講が義務付けられています。私たちは、伐採作業に必要な特別教育「伐木等作業従事者安全衛生特別教育修了証」を持っており、安全第一で作業を行います。経験も豊富で、チェーンソーの扱いも熟知しているので、事故のリスクを最小限に抑えます。

保険完備で安心

万が一のことがあっても、当社は工事保険を掛けているので、お客様にも安心していただけます。

伐採後の処理もお任せ

伐採した木の処分や現場の片付けまで、最後まで責任を持って対応します。

伐採の対応地域

【福井県】坂井市、福井市、あわら市、永平寺町、勝山市、鯖江市、越前市

【石川県】加賀市

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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