門松のつくり方-福井県「松竹梅の門松で福来たる」

もういくつ寝るとお正月でしょうか。私はもういくつか寝ると50歳です(笑)。歳を重ねるごとに、1年たつのが早くなる今日この頃。子供も大学受験。年子なので2年連続。親としては少しでも縁起をかつぎたい。・・・縁起物・・・松竹梅・・・門松だ~!

若干むりやりですが、みなさまも「松竹梅の門松」で福を呼び込みましょう!

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門松のつくり方「松竹梅の門松で福来たる」

今回は「4尺松と5尺竹の松竹梅門松」をご紹介します。出来上がりの高さは、1m60cm程度です。当店では、4尺松・5尺松・6尺松・7尺松・8尺松と、4尺竹・5尺竹・6尺竹の組み合わせで、門松をデザインしています。
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  1. 門松の材料

    上の写真は「4尺松と5尺竹の松竹梅門松」の全材料です。それぞれの寸法は以下のとおりです。

    1. (クロマツ)・・・4尺(120cm)
    2. (モウソウ竹)・・・5尺(150cmと135cmと120cmの3本組)
    3. (ウメ)・・・70~100cm×1本
    4. 南天(ナンテン)・・・50~70cm×1本
    5. (スギ)・・・40~60cm×3本
    6. 葉牡丹(ハボタン)・・・直径25~30cm×紅と白を各1株づつ
    7. ポット鉢(容器)・・・直径32cm内外(写真のポットは直径30cmです)
    8. こも・・・幅90~100cm(1枚を半分に切って使います。写真は半分に切った物で幅45cmです)
    9. 荒縄(アラナワ)ワラで編んだ縄・・・竹とコモを固定するのに使います
    10. ・・・ポット鉢に入れて各材料を固定するのに使います

  2. ポット鉢に竹と松を入れてコモを巻く

    材料の準備ができたら、門松を設置する場所で組み立てます。一対で作る場合、向かって右側の門松のつくり方を説明します。

    1. ポット鉢に、竹を後ろ寄せ(竹の手前に広めのスペースをつくる)に入れて、土で固定します。
    2. 竹の後ろに松を挿します。今回は、松の高さが竹より低くいデザインですが、竹より松を高くしても良いです。
    3. ポット鉢の周りにコモを巻き、荒縄で固定します。写真のように、地面でコモの端を広げると、安定感がでて見栄えも良いです。

    竹とコモは「男結び」という結び方で縛っています。詳しくはグーグル「男結び」で検索してください。

  3. 杉と梅と南天を挿して葉ボタンを添えれば出来上がり

    1. 3本の杉の葉を、前と左右に挿します。この時、竹の前にスペースをつくってください。
    2. その空いたスペースに葉ボタンを2株並べて置きます。
    3. 梅の枝を右側、ナンテンを左側に挿して完成です。

    門松は生ものですので、完成後に水をたっぷり与えてくださいね。

門松の材料に松は必需ですが、松以外は特に決まりはありませんので、ご自由にアレンジして楽しんでくださいね。今回の門松は、おめでたい松竹梅で「福を呼び込み」、南天は「難を転じる縁起物」、葉牡丹は「紅白の縁起物」、杉葉は「厄除け」と、ちょっと欲張りな門松です(笑)。

一対1組で設置する場合は、左右対称でもう一つの門松をつくってください。今回の門松は右側用となります。月末に当店が今年設置する、今回とは違うデザインの門松を投稿予定ですので、お楽しみに!